March 2013
最後かな?
おめでとう、そしてありがとう
小雨交じりの、とても寒い1日でした。
式典会場に入場してくるたくさんの卒業生の中に、
息子の姿を見つけました。
誰よりも凛々しく見えたのは、ナイショです
二十数年前、私が校歌を歌った同じ日、同じ場所で、
長男が校歌を歌い、友人と肩を組んで揺れている…。
とても不思議な感覚でした。
私は二階席から見ているのに、同じ空間にいるような一体感というのでしょうか。
若かった頃の私と友人たちの姿も、確かにそこにあったような気がします。
決して器用とは言えない長男、要領よく立ちまわるのが得意とも言えません。
それでも、ただただ真面目に熱心に大学生活を送ってきたと思います。
勉強にも遊びにもサークルにもバイトにも一生懸命…。
少し力を抜くことを知れば、もうちょっと楽に生きられるのに…と
思ったことは、一度や二度ではありません。
サークルの練習で怪我をして、肩の手術も受けました。
キャッチボールができるようになる確率は2分の1、
もしかしたら日常生活にも支障が出るかもしれないと言われて、
それでもと踏み切った手術でした。
これまた脂汗を流しながらの、つらいつらいリハビリに耐え、
キャッチャーのポジションにもつけるようになりました。
自分の力不足を嘆いているのだろうと思われる表情、
挫折感や悔しい思いを噛み締めているのだろうと思われる言葉、
いろいろと心配もしてきました。
でも、今日友人たちと談笑する息子の姿は、満足感にあふれていたと思います。
すてきな仲間に恵まれて、いい4年間を過ごしてきたんだな…と
嬉しく思いました。
卒業おめでとう。
そして、22年間、楽しませてくれてありがとう。
…今のこの時間、謝恩会の幹事として走り回っているのかな。
慣れない仕切り役、大変そうでした。
一つ一つの経験を、これからの糧として前向きにとらえられる人になってください。
明日の朝は、いつもどおり研究室に行くとか。
今日は帰ってくるのかな
そして一週間後…。
同じ場所で入学式を迎えます。