子どもたちが赤ちゃんだったころ…。
いつまで続くともしれない夜泣きの毎日、
1日でいいから数時間連続で寝たいと思いました。
大きくなって、夜中に起こされなくなるといいなぁ…って。
子どもたちが小さかったころ…。
ポロポロこぼしながらの食事に気長につきあいながらも、
一人できれいに食べられる日を待ち望んでいました。
発熱して、熱く熱くなった身体を抱きしめながら、
代わってあげたいと思いました。
お耳が痛いと泣き叫ぶ姿に、涙が出ました。
同時に、成長して丈夫になる日を心待ちにしていました。
夜眠りながら、くっついてくる子どもたち、
かわいいと思いつつ、手足を伸ばしてゆっくり眠りたいとも思っていました。
子どもたちが小中学生のころ…。
何事にも粘り強く取り組める子になってほしい、
我慢強く、正直な子であってほしい…
子どもを 「育てる」「しつける」 ことにとても責任を感じていました。
早く正しい判断のできる大人になってほしいと思いました。
美術、家庭科、書道、読書感想文…といった時間のかかる宿題につきあいながら、
また苦手科目の 「苦手意識」 をなくす工夫をしながら、
たゆまぬ努力ができる大人になってほしいと願い続けました。
高校受験も、大学受験も、
ひたすら祈る気持ちで、
その時期が通りすぎるのを待ちわびていました。
そう、無邪気な笑顔や寝顔に癒されつつ、
このまま大きくならないで!と思いつつ、
やっぱり大きくなる日を心待ちにしていたようです。
そして今。
夜中に泣き声で起こされることはありません。
ベッドだって独り占めです。
きれいに食事…どころか、食事を用意することもできる年齢です。
身体も大きくなり、丈夫になり、風邪すらめったにひかなくなりました。
精神的にも、年齢相応には 「大人」 になっていると思います。
勉強…もう私が教えることはありません。
むしろ、教えてもらう立場です。
大学で何を学んでいるのか、何度聞いても???だったりします。
大人同士として、楽しい時間を過ごせることも増えました。
一緒にお酒だって飲めます。
…でもね、気がかりなこと、心配なことってやっぱりあるものです。
小さいときのように、叱ったり諭したりしてサクッと終了…というわけには
いかないことばかりです。
気づいていても気づかないふり、
見えていても見ていないふりをしたほうがいいこともあります。
悩み始めると、堂々巡りです。
寝顔を見ながら、叱りすぎたことを謝ることはなくなりましたが、
自分の寝顔に 「よしよし」 ってしてあげたい気分になることはあります。
はぁ、私も母に同じような思いをさせてきたのかな?
前回のブログに、「母というのはいくつになっても一生母」 という
コメントをいただきました。
本当にそのとおりですね。
当たり前といえば当たり前ですが…。
何が言いたいのか、わからなくなってしまいました
おかあさんって、切ないですね…。